工場や大型施設で使われる6,600V以上の高圧電気設備は、私たちの日常生活を支える重要なインフラです。三重県松阪市を拠点とする株式会社中村電工では、四日市コンビナートをはじめとした工場や化学プラントの高圧電気工事を40年以上にわたって手がけています。高圧電気工事には専門的な資格と技術が必要であり、電気工事士を目指す方にとって重要な知識となります。
目次・メニュー
三重県松阪市に拠点を構える株式会社中村電工は、津市や伊勢市、四日市市周辺の工場やプラント施設での高圧電気工事を専門とする電気工事業者です。四日市コンビナートの化学プラントから製造業の工場まで、幅広い施設の電気設備工事を手がけ、地域の産業インフラを支えています。高圧電気工事は特別な技術と資格が必要な専門分野であり、電気工事士としてのキャリアアップを目指す方にとって重要な技術領域です。
高圧電気工事とは何か

高圧電気工事とは、600Vを超える電圧を扱う電気設備の設計、施工、保守を行う専門的な工事です。経済産業省の電気工事士法では、高圧電気設備を「交流600Vまたは直流750Vを超える電圧で使用される電気設備」と定義しています。特に6,600V(6.6kV)は、工場や大型施設で一般的に使用される電圧レベルであり、高圧電気工事の中核を成しています。
高圧電気設備の分類と特徴
高圧電気設備は電圧レベルによって分類されており、それぞれ異なる技術と安全管理が求められます。
高圧電気工事の主な作業内容
高圧電気工事では、以下のような専門的な作業を行います。
受変電設備工事
キュービクル設置:高圧受電設備の設置・接続
変圧器工事:6,600Vから400Vへの降圧設備
配電盤工事:高圧配電盤の設置・配線
保護継電器工事
継電器設置:電気事故を防ぐ保護装置
計測機器:電流・電圧・電力量計測装置
制御回路:自動制御システムの構築
点検・保守業務
定期点検:電気事業法に基づく法定点検
予防保全:故障を未然に防ぐメンテナンス
緊急対応:停電事故時の復旧作業
必要な資格と技術
高圧電気工事に従事するには、法的に定められた資格を取得する必要があります。電気工事士法では、高圧電気設備の工事は有資格者のみが行えると規定されています。
第一種電気工事士資格の詳細
第一種電気工事士は、高圧電気工事を行うための必須資格です。経済産業省の統計によると、第一種電気工事士の合格率は約30%と難易度の高い国家資格となっています。
- 従事範囲:最大電力500kW未満の自家用電気工作物
- 電圧範囲:一般用電気工作物および自家用電気工作物(高圧・特別高圧含む)
- 講習義務:免状交付から5年ごとに保安講習の受講が必要
- 責任者業務:工事の監督・管理業務も実施可能
関連する資格と技能
高圧電気工事では、第一種電気工事士以外にも複数の資格が求められる場合があります。
高圧電気工事で求められる技術
高圧電気工事では、一般的な電気工事とは異なる専門的な技術と知識が必要です。高電圧による危険性が高いため、安全管理技術が特に重要となります。
安全作業技術の重要性
高圧電気工事では、感電事故や火災事故を防ぐための厳格な安全管理が求められます。労働安全衛生法では、高圧電気設備の作業に関する詳細な安全基準が定められています。
停電作業技術
確実な停電:開閉器の操作と確認手順
検電作業:無電圧確認の適正実施
接地作業:安全接地器具の正確な取付け
活線作業技術
絶縁用具:活線作業用器具の正しい使用
安全距離:充電部からの適正離隔距離
保護具着用:絶縁保護具の完全装着
緊急対応技術
事故時対応:感電・火災事故の初期対応
応急処置:電気災害時の救急処置技能
復旧作業:迅速な電力復旧技術
設備機器の専門知識
高圧電気工事で扱う設備機器は、低圧設備とは大きく異なる構造と特性を持っています。これらの機器に関する深い理解が必要です。
- 変圧器技術:油入変圧器・乾式変圧器の構造と保守方法
- 開閉器技術:真空遮断器・ガス遮断器の動作原理と点検
- 保護継電器:過電流継電器・地絡継電器の整定と調整
- 計測技術:高圧計測器の正確な使用方法
- ケーブル技術:高圧ケーブルの布設・接続・試験方法
業界の将来性と三重県の特徴
高圧電気工事業界は、日本の産業インフラを支える重要な分野として安定した需要があります。特に三重県は製造業が集積しており、高圧電気工事の需要が継続的に見込まれます。
高圧電気設備市場の動向
日本配電制御システム工業会の統計によると、2018年度の閉鎖形配電装置の市場規模は前年度比103.6%の1,414億8,900万円となり、堅調な成長を示しています。また、日本電機工業会の統計では、変圧器市場も前年度比3.1%増の1,144億9,100万円と拡大傾向にあります。
経済産業省の統計では、キュービクル設備の主要機器である標準変圧器の生産台数が年間約25,000台を維持しており、安定した市場を形成しています。
三重県での高圧電気工事の特徴
三重県は製造業の集積地として、高圧電気工事の需要が豊富な地域です。
「参照:JUMBOニュースサイト キュービクル式高圧受電設備特集」
特に四日市コンビナートでは、化学プラントや石油精製施設で大容量の高圧電気設備が多数稼働しており、専門技術者の需要が継続的にあります。これらの施設では、24時間365日の安定した電力供給が求められるため、高い技術力を持つ電気工事士が重宝されています。
- 設備更新需要:1980年代〜1990年代設置の設備更新時期到来
- 省エネ化推進:カーボンニュートラル対応での設備高効率化
- 防災対策強化:地震・台風対策での受変電設備の耐震化工事
- スマート化需要:IoT・AI技術導入による設備の高度化
また、2025年の大阪万博開催に向けて、関西圏全体でインフラ整備が進んでおり、三重県内でも関連する電気設備工事の需要増加が期待されています。配電用変圧器市場は、世界的に2025年〜2035年の予測期間中に年平均成長率4.78%で拡大すると予想されており、国内市場も同様の成長が見込まれます。
高圧電気工事技術者としての道筋
高圧電気工事は、6,600V以上の電気設備を扱う高度な専門技術が要求される分野です。第一種電気工事士の資格取得が必須であり、継続的な技術研鑽と安全管理能力の向上が求められます。三重県は製造業が集積する地域特性から、高圧電気工事の需要が安定的に存在し、技術者にとって魅力的な職業環境が整っています。
四日市コンビナートから松阪・伊勢の工場群まで、多様な産業施設での電気設備工事に携わることで、幅広い技術経験を積むことが可能です。また、設備の老朽化更新やカーボンニュートラル対応、防災強化など、今後も継続的な市場拡大が予想されるため、長期的なキャリア形成に適した職業分野といえます。
高圧電気工事技術者を目指す方は、まず第二種電気工事士から段階的にスキルアップを図り、実務経験を積みながら第一種電気工事士の取得を目指すことが重要です。安全技術の習得と法令遵守を最優先に、地域産業の発展を支える重要な役割を担う技術者として成長していくことが期待されます。
ただいま株式会社中村電工では電気工事の現場スタッフを積極採用中です。工場や病院、学校などの規模の大きい現場経験を積みたいという方はぜひご応募ください。未経験の方にも丁寧にマンツーマンで教えますのでご安心ください。
ただいま新たな電気工事士を求人募集中です!
〒515-0845
三重県松阪市伊勢寺町2783-7
電話:0598-58-4988 FAX:0598-58-4989
代表直通:090-8865-0904






